発表は無作為にあててもいいが、人数が多い時など意外に偏りがでる。右の列ばかりとか、前に偏るなど講師の癖がでてしまいがちだ。そこで私は列を決めてそこの人には全員こたえてもらっている。次の質問はまた違う列から発表をもらうなどバランスをとるようにしている。 さて、発表をさせたあとの、講師からのコメントはとても大事だ。ここでミスをして、欠点指摘をやり過ぎて、ある企業から出入り禁止を言い渡された講師がいる。さすがに本人には言っていないが伝えた方が親切なのかなあと悩んでいる。だめですね、とか違います、と頭から否定してしまうのは、受講者のやる気をそぐので厳禁である。又、実習などさせてみて、仮に100はパーセントできなくて、言ったことが守れなくても、だめです、なっていない、なんでできないのか、という類も言ってはならない。あくまでも努力をたたえ、ほめて、やる気を出させたい。 一番はやはり相手にやります、がんばりますと言わせることだ。人は自分でその気になれば一番動くものだ。柔道の古賀稔彦氏は子供の指導でやはり自分にいわせるのだという。君将来どうなりたい?勝ちたいです。勝つためにはどうしたらいい?一生懸命やることです。じゃあやろうか。という具合に指導するという。前回の教えるのなら、勝つためには一生懸命やりましょう、となるところを、質問から入り考えさせるのがポイントだ。そして答えを出させた後、フィードバックする。 これまた効果的なやり方があるので次回のお楽しみに。そんなに手の内を知らしめて大丈夫か?という親切な方がいるかもしれない。が、常に進化させているので、この文を皆さんが読んでいる頃にはさらに新しいやり方が加わりバージョンアップしているから大丈夫だ。 |